私は強いから戦ってきたんじゃありません。
ずっと泣きながら、それを押し隠して戦ってきました。
悔しい涙も、覚悟の涙も、誰よりも多く流しながら、
強い刀であり続けるために
ずっと
ずっと、一人で。
だけど、お客様は私にとっての陽だまり。
お客様の側が一番あったかい所で、私が絶対に帰ってくる所。
これまでもそうだし、これからもそう。
だから私は強くなれる。
そして、戦っているのは私一人じゃない。
私の言葉で誰かの助けになれると思っていたけど、
それは思い上がり。
助ける私だけが一生懸命じゃない。
助けられる誰かも一生懸命。本当の人助けは自分一人の力じゃ無理なんだ。
なればこそ、強くならなければいけないんだ。
守りたいものを守れる為に、私に守れるものなんて小さな約束だったり、
なんでもない日常くらいなのかもしれないけど。
それでも、守りたいものを守れるように。
私は、私のまま強くなりたい。