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8月20日

8月20日

今日は定休日だがI病院にて健康診断

特に悪いところは無いと自分では思っている。

検便はいつも持っていかない。自分で採取する事が出来ないから。

いつも通り、スムーズに進んでいく体重も少し減って今年はいい感じ。

例年のごとく左耳が悪いと言われるがそんなに気になる事はない。

後は医師の診察待ちの所で、同日、健康診断の予定が入っていた同じ会社の社員に出会う。

 

そして、「この後すぐ帰るん?あのリースの事何やけど」

 

数日前からこの社員とはリース案件について話していた所だ。

 

「時間あったら店来て見積もり出し直してくれへん?まあ、水曜日でもええけど

これへんかったらええわ」

健康診断も終わり一旦は帰ろうかと思ったが、やっぱり気になるので

会社に行く事にした。

時間以外は普段と変わらない通勤路のはずだった。

橋を渡り下り坂、普段の通勤時間より交通量は少ないが車の速度は速い。

自転車走行道路を走っていたのだが追い抜いていく車の速さに少し恐怖を感じた。

私は歩道に乗り上げる事にした。

その瞬間。

瞬く間に私の体が横に向いているのがわかった。

なんで転倒しそうになってる?

左手がハンドルから離れている?

乗り上げた瞬間にハンドルを取られた感じはした。

 

気づいたときには、私の体に自分の運転していた自転車が覆いかぶさっていた。

痛みで動きにくい、我慢しながらなんとか自転車から抜け出し立ち上がる事が出来た。

手のひら、肘、くるぶしに擦り傷を負い、肘から大量に血が出ている。

左足に激痛が走る。左の腰周りから地面に打ち付けられたのが原因だと思っていた。

 

家に帰ろうか?

いや、会社のほうが近いし、社員が待ってるかもしれないから会社に行こう。

自転車に乗れるか?

 

何とか乗れそうだ。

 

痛みの中私は自転車をこぎ出した。

 

ところが動き出して1分ほどで目の前がかすんできた。

やばい、このままやったらまたこける。

私はすぐに洋服店と薬屋の間の駐車場の影に避難し座り込んだ。

 

こけたショックかな?

あー痛い。

 

少し休むと気分が回復してきた。

 

今のうちに会社に行こう。

 

会社に到着するとやはり社員の人が居た。

 

「どうしたん!?」

 

ここまでの経緯を話し、今日は少しここで休んでから帰ると伝え、

帰路に着いた。

 

家について横になるが痛みは増していく一方だ。

どれくらい経ったかはわからないが体の異変に気づいた。

 

左足が動かない。

 

さっきまでどうにか動いていたのに。

この異変にとっさに携帯を取り親父に電話した。

 

普段自分から病院に行こうとしないのだがこの時だけは

危険を感じ取ったのだろう。

 

迎えに来てもらい子供のころから来ている病院へ。

 

看護師に呼ばれ、すぐさま医師に

「すぐレントゲン撮るからあっちの部屋に行ってくれる」

 

バタバタとレントゲンを撮りだした、異様に急いでいる医師

少し強い口調で急ぐように看護師に話しかけている。

レントゲン室から出ていくと看護師たちがこちらを見て

 

「折れてるかも、そんな感じで話してたし、救急車も呼んだみたいよ」

 

そんなことないわー

たかが自転車でこけただけやのにと思っていた。

 

が・・・

 

看護師にに呼ばれ、医師から出た言葉は・・・

 

「骨折してるね」

 

ここからが私の95日間の入院生活の始まりだった。

 

入院そして手術に続く