「骨折してるね、この箇所は手術以外方法が無いから手術になるけど
ここでは手術出来ないから、今から紹介する病院に救急車で行ってもらうから。」
骨折?手術?冗談じゃない。明日仕事あるし。
「そんな仕事なんか言うてる状態じゃない、もうすぐ救急車来るから、その前に怪我しとる傷の処置だけ
先にするから」
ウソやろ骨折って!?たかが骨折やのに手術って?大袈裟やない?
あれ?目の前が真っ白になってきた。
「気分悪い?大丈夫?顔がすごい青ざめとるけど。」
看護師さんの声が聞こえる、けど、意識がはっきりしない、フラフラする。
「アカン、意識がはっきりしてない、倒れそうやからベッドに寝かせよ。
少しだけ立てますかー?こちらのベッドに寝てくださいねー」
看護師さんに支えられながらそっとベッドに横たわる
少しずつ意識が回復しているのがわかる。次第に意識がはっきりし始めた。
「大丈夫?顔色も良くなってきたね。傷も処置しといたから」
「救急車到着しましたー」
「こちらです」
「じゃあ、こちらのストレッチャーに移ってもらいますね?せーので行きます。」
「せーの!!」
「それでは救急車でI病院に行きます。気分が悪くなったら言ってくださいね」
救急車のサイレンが聞こえる、初めて乗った救急車、初めて仰向けになって寝ながら
車に乗った。
何でこんな事になったんやろ?
8月20日に続く