夏祭り。
盆休み、子供の頃におばあちゃん家に行くと
必ずと言っていいほど盆踊り大会があった。
何が大会かはわからないけど。
いつも、おばあちゃんが「一文だけやけどこづかいあげな」って
1000円くれた。一文の意味が良くわからなかった。
その1000円を持って、盆踊り大会に行く。
そしたら、子供達のパラダイス。的屋のお祭りではないか。
だけど、こんな時の的屋は高い。くじ引き300円とか
1000円しか持たない、子供たちにはボッタクリバーみたいなもの。
しかし、誘惑には勝てない。ついに子供たちは1000円を的屋のオヤジに
手渡し、くじを引いてしまうのであった。
案の定、しょうもないもんが当たるわけですよ。
口で吹いたらピーってのびる奴とか、風船が膨らんでウェーみたいな音なる奴とか。
で、結局200円ぐらい残しておばあちゃん家に帰ると
母親に「また、しょうもないもん買ってきて!!大事にお金使い!!」
って、言われたのを思い出すなぁ。
だけど、今思えば、大人からすれば、
しょうもないもん
だったかもしれないけど、子供の頃は宝物だったんですよ。
おばあちゃんが言う「一文」って「宝物」のことだったのかも知れないですね。
だから、これから先に出会うであろう自分の孫たちにこづかいをあげるときに
こう言うでしょう。
「一文だけやけど」