私は、時々自分のことを噺家と表現することがあります。
本当の噺家さんからすれば失礼な話になりますが、自分のことを噺家と表現するのは
噺家さんのように日本語を扱って、少しでも上手く商談をしたいという思いから
尊敬の念を込めて自分のことを噺家と表現しています。
生前、桂 歌丸さんは日本の文化
日本語を落語を通してもっともっと、海外の方たちに知ってもらいたいと
考えておりました。
そして、日本人が人を楽しませる為に、笑って頂く為に、日本語をもっと
使うようにとおっしゃっていました。
この、『日本の文化』日本語を一番使って商売をしているのは噺家だと
歌丸さんは言います。
そうです、落語というものは日本語のみで笑いや感動を与えなければいけません。
長いときには、一席で1時間近く話すこともあるのです。
我々、営業を職業としている人はどうでしょう。
確かに、商談が始まると1時間や2時間ぐらいは話すことが多いでしょう。
ただ、日本語のみで話しきれる人はいません。私もそうです。
どういうことかと言うと、私たちはパソコン等を使い、ネットワークを使い、
商談を進めるでしょう?確かに我々の商売上、日本語のみで話すのは無理です。
でも、それでも、私は出来るだけ日本語のみで、パソコン等は控えめに話すようにしています。
以前私は、タイムラインにてこんなことを書いたことがあります。
「世の中変わり始めた。変わり始めたと言うよりかは、世の中変わっちゃったな。
って、色々な場面で感じてしまいます。
今、日本はデジタル文化が急速に成長中です。
日本語って、日本古来の歴史的文化があるのにも関わらずです。
昔からよく思っていたことなんですが、
技術がどれだけ発達しても技術って人間の創造の後にしかついて来ないから、
最終的に私たちは心だと思ってます。」 2017/6/28 タイムラインにて
パソコン、iphone、ipad、タブレット、ツィッター、フェイスブック等
こんなものが使えない言い訳でしょう?と言われればそうかもしれない。
だけど、そんなことをおっしゃる方々に、私は日本語の扱いは負けません。
歌丸さんが人を楽しませるため、笑わせるために、日本語を使いなさいと
言っていた様に、私の商談は笑談でないといけないのです。
そして、歌丸さんから学ぶものはまだまだたくさんあります。
みなさんも、よかったら一度、動画で歌丸さんの話し方を聞いてみてください。
「80歳になってもこれだけ話せるんだ」
って、感じます。
生涯現役
死ぬまで落語を続けた、歌丸さんの執念、想い、色々な事を痛感しますよ。
最後に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。